イベント設営の転職・就職・バイトを考えている方へイベント設営の仕事について経験談をお話しします。
転職サイトの紹介文には
「体を動かすのが好きな方!」
「 仲間と一緒に!」
「これ私たちが作ったんです!(画像と一緒に)」
みたいに書かれています。
「やってみようかな」
「でもどんな仕事なんだんだろう・・・」
「どんな人がいるんだろう・・・」
「怖い人がいたらやだな・・・」
みたいに、どの仕事でもそうですが色々不安はあるものです。
思ったのと違ったり、自分には無理だったりなんてことになって後悔しないために経験者の私がこの業界の嫌なことろ・いいところ・仕事内容・どんな人がいるのかなどをまとめました。
【必要な資格など】
イベント設営の仕事をするにあたって必要な資格があります。
◉未経験OK
だいたい未経験者OKの会社が多いです。
学歴・特別な資格は特に必要ありません。
◉トラックの免許(社員だけ)
イベント会場で設営するための備品などを運搬するためにトラック・軽トラを運転するので当然これらの免許が必要になります。
こういうのは社員の方が運転されるのでアルバイトには必要ないです。
なくても雇ってくれる会社もありますが、免許を取るように言われます。
◉ある程度の力
大きなテーブルや鉄筋など重たいものを持つのである程度の筋力はあった方が仕事はやりやすいです。
スポーツや筋トレをやって来なかったガリガリで貧弱な人にはかなりキツイです。
まともに備品を運べないで足手まといになるかもしれません。
【仕事内容】
◉イベント会場にて設営業務
イベントの内容は様々ですが、各イベント会場にて
・テーブルやカーペットなどの配置
・備品を組んだり
など施設でイベントを行う際の会場作りです。
大学・会館・イベント会場など様々な場所でこのような業務を行います。
備品を設置したり荷物を取りに行ったり、重いものを持ったり動き回るので体力仕事です。
現場によっては外仕事になるので夏は汗ダラダラです。
冬は寒いですが体を動かす分まだマシです。
◉勤務時間はバラバラ
求人情報では何時から何時までの勤務時間が記載されていますが、実際は担当する現場の内容によって早朝出勤(朝4時出勤とか)や遅出があるので勤務時間は日々バラバラです。
担当現場の内容によっては夜遅くなる(23時過ぎる)こともあるので、勤務時間が08:30〜17:30となっていてもほとんど関係ないです。
◉段取り・打ち合わせ
会場設営の段取りは会社の営業もしくは現場責任者にてイベント主催者と共に行われます。
・何時から設営するのか
・何時までに完了させるのか
・何日の何時に撤収するのか
など
そして現場責任者の方が各現場に作業員の采配をしていく形です。
作業員たちのその日の仕事内容はあらかじめ時間ごとにスケジュールが決められています。
一つに現場に時間をかけすぎてしまうと次の現場に間に合わなくなってしまうこともあるので基本的にダラダラできません。
◉ペアで行動
基本的に2人以上で行動するこのとになります。
大きなイベントでは複数人必要ですが、1人でも大丈夫なところは1人の時もあります。
アルバイトや新人研修中は社員さんが絶対に付いています。
仲が悪い人とペアになった時は気まずいですね。
◉備品の用意・管理
会場を設営するにあたって必要な備品を必要な数持っていきます。
備品は会社で管理してあるものと別の会社から借りる場合があります。
借りるということは返さなければいけないので紛失してはいけません。
そして設営に使う備品は数多くあり、同じ備品でも大きいサイズ・小さいサイズなど何種類かあったりするのでそれらを覚えないといけません。
どこに何があるかというのも把握しておかないといけませんね。
◉会場の撤去・備品の返却
イベントが終了したら会場の撤収作業です。
接しした物の撤収・組んだ備品の撤収です。
そしてそれらを会社に持ち帰り片付け、借りた備品を借りた会社に返却という形です。
◉他のイベント設営業者とも一緒にやる
大きなイベント会場の設営では別のイベント設営の会社と協力して行うこともあります。
大人数が必要な場合高校生や大学生ぐらいの1日バイトなどを連れてくていることもあります。
【嫌なことろ】
この仕事をしていて嫌だと思ったところをまとめています。
◉かなり早出の時がある
担当する現場によっては朝4時出勤がある場合があります。
朝早く起きるのは当然辛いですね。
前日が夜遅かった場合は最悪です。
◉拘束時間が長い
仕事は会社でやるのではなくて現場へ足を運んでするので仕事が終わっても会社へ帰ってくるのに時間がかかります。
20時に仕事が終わっても会社へ戻り片つけなどもあるので移動と合わせると1時間以上は帰るのが遅くなります。
オフィスワークのような事務仕事にはない移動時間というのがかなり損です。
撤収作業が夜にある場合や待ち時間もあるのでトータルで拘束時間はかなり長いです。
定時で帰れるのは新人研修2日目ぐらいまでです。
◉歳をとるとかなりしんどい
体力仕事なのであちこち動き回りますし、重いものも運ばないといけません。
若い間は体力があるのでやっていけますが40歳50歳で体力仕事をやっていくのはかなり過酷です。
運動部出身の20代の私でもしんどいと思ったので。
まぁ担当する現場の内容にもよると思います。
ある程度の年齢になったぐらいには現場作業員ではなく指示する立場や営業職になっておいた方が楽できると思います。
◉土日休みや大型連休はない
イベント設営の仕事には土日や正月休みはありません。
求人票に
「休日 ー 土日祝・お盆・GW」
と書かれていてもそれは嘘です。
残念ながら仕事があるので休めません。
なぜならイベントって平日でも土日でもGWでもお盆で年末年始でも何かしら行われていますよね。
だから絶対に土日もGWもお盆も正月も仕事があります。
求人票に
「土日祝・GW・お盆・年末年始も仕事です」
なんて書いたら誰も応募しないからです。
求人票は信用しないようにしましょう。
【良いところ】
この仕事をしていて良いなと思ったことをまとめました。
◉空き時間がある
1日のスケジュールの都合上うまいこと仕事をこなせば空き時間ができます。
次の現場まで時間があるようならその辺にトラックを止めて午後に1時間ほど休憩なんてこともできます。
夜も待ち時間があれば会社の休憩所で漫画読んだりすることもできます。
拘束時間が長い割に実際の労働時間はそこまで多くないこともたまにはあります。
空き時間をどのように使うかは人それぞれですが拘束時間が長いことには変わりないですね。
◉平日休める
先ほど土日も大型連休も休みがないと言いましたが、一年中休めないわけでもありません。
どこかで休日を入れてもらえます。
平日でも休むことができます。
平日に面接を受けに行くとか土日は人が多いような場所に遊びに行くなど、平日休みにしかできないことをやるのが良いと思います。
◉大きなイベントに携われる
アーティストのライブ会場の設営とか世界のVIPが集まるような会などの大きなイベントに携われることがあります。
「大きなイベントの会場を俺たちが作った!」
みたいな
こういうことを誇りに思うかは人それぞれですが、私はなんとも思いませんでした。
◉体を動かしたい人にはピッタリ
1日椅子に座ってパソコンをカチャカチャするのは無理!
体を動かしている方が楽!
という人にはピッタリです。
事務仕事なんてほぼ座っていて通勤も車やバス・電車で座っていてほとんど自分の体を使わないので軟弱ボディになりがちです。
仕事が筋トレみたいなものなのでジムに行く必要もなくなり会費とジムに行く移動時間というのが節約できますね。
【どんな人がいるのか】
どんな人たちがいるのか?
これが結構気になると思います。
人間関係というのも会社に入る判断基準になると思います。
馴染めそうな人たちなのかを判断してみてください。
◉気性が荒い人が多い
残念ながら気性が荒い人・言い方がキツイ人が多いです。
気が弱い人にはおそらく耐えられないで辞めると思います。
体育会系の部活の怖いコーチや先輩が何人もいると思ってください。
優しくてゆるい感じの人は現場ではいますが少ないです。
現場(設営担当)とは別に制作(看板などのデザイン制作担当)の方達は比較的文科系の人の集まりです。
求人票には
「先輩が丁寧に指導してくれます!」
と書かれていても実際はそんなことありません。
「さっき言ったやろが💢」
「もうええってお前💢」
「コイツ使えへん💢」
こんな感じです。
残念ながら丁寧に指導してくれません。
要領が悪く仕事ができないと居心地はかなり悪いと思います。
◉ヤンチャ系
全員ではありませんがヤンチャ系の方がおられます。
EXILE系や建築系の人たちと思ってください。
このような方達も気性は荒いです。
ヤンチャ系が苦手な人には馴染みにくいです。
◉高校生・大学生くらいのバイト
この仕事ではアルバイトもおられます。
高校生・大学生ぐらいの子たちです。
日雇いだったりするので基本的に何して良いかわからずオドオドしていたりします。
「今喋ってる場合じゃないだろ!」
とよく社員さんに怒られていたりします。
◉現場仕事では女性はいない
私が働いていた会社では女性はいなかったですね。
女性は事務員と制作担当しかしませんでした。
男女比率で言うと
男:8 女:2(半分おばちゃん)
ですね。
出会いを求めているのならあまり期待はしないでおきましょう。
「常に人手不足」
このイベント設営の業界は辞める人が多いです。
休みが少ないこと。
怖い人が多くてメンタルがやられたり。
体力的にきつかったり。
私もこの会社を辞めた後もちょくちょく求人票を見ていますが常に求人が出ています。
つまり常に人手が足りていなく離職率が高いと言うことです。
人手が足りないということは自分の仕事が増えるのでクソしんどい思いをします。
「よく考えて転職しましょう」
以上イベント設営の仕事について経験談をまとめました。
総合的に見るとあまりお勧めはできません。
土日も大型連休も休めないのがイタイです。
ユルい環境で仕事がしたい人にはおそらく合わないと思います。
イベント設営の仕事をしてみたいならこれらの内容をよく理解した上で応募しましょう。