世の中にはブラック企業と呼ばれる会社があります。
毎日の長時間残業に休日出勤、残業代が出ない、常に人手不足、などこのような会社でプライベートもなく奴隷のような人生を送らざるを得なくなる会社です。
このような会社は一刻も早く辞めるのが正しい選択なのですが、なかなかこのブラック企業を辞められないでいる人がいます。
辞められないでいる人間のタイプの一つが
「ストイックな人」です。
このタイプの人間はなかなかブラック企業を辞められないで、さらに自分で自分の追い込んでしまい自ら自滅してしまうパターンが多いです。
私がそうでした。
自分のストイックな性格が邪魔をしてブラック企業で体を壊してしまいました。
なぜ会社を辞めることが出来なかったのか?
振り返りました。
- 1.「自分への試練だと思ってしまうから」
- 2.「辞めたら負けだと思ってしまう」
- 3.「軟弱と思われたくない」
- 4.「体を壊しても無理やり出勤する」
- 【仕事でストイックになってしまう人の特徴】
- 【会社員はアスリートではありません】
1.「自分への試練だと思ってしまうから」
ストイックな人は厳しい状況や理不尽なことでも
「自分への試練!」
と思ってしまい、自分が強くなる為だとそれを受け入れがちです。
ブラック企業では理不尽なことしかありません。
長時間残業にどう考えてもおかしくて理不尽な会社のルールなど。
ストイックな人によっては自分自身が強くなるために都合のいい風に感じてしまいます。
そしてそれを乗り切ったり耐えたことに達成感や自分の経験値が上がってレベルアップをすることに快感を覚えます。
2.「辞めたら負けだと思ってしまう」
ストイックな人は自分に厳しいため
「甘え」や「逃げ」「サボる」が一番嫌いです。
基本的に会社を辞めることを
「逃げ」
「甘え」
「ナメてる」
という考えです。
だから過酷な状況でも全力でやらずに手を抜いてしまうとか、逃げ出してしまうとかそういうことをすると「負け」だと思っているので一度でも「逃げ」をしてしまうと自分の経歴に汚点がつくので自分のプライドにかけて何が何でも「逃げる」という選択肢はありません。
だから辞められません。
本心では「辞めたい・・・」と思っていても自分のプライドがそれを許してくれません。
その結果いつまでもブラック企業を辞められないで体を壊してしまいます。
3.「軟弱と思われたくない」
ストイックな人は周りの目や評価を気にします。
「強い人」
「超人」
「気合や根性がある」
みたいに思われることを嬉しく思っています。
こういう人は楽をしていいのに楽をしようとしなかったりします。
夏場に水を飲んでいいのにわざと飲まなかったり、途中で休憩を入れてもいいのに休憩しなかったり、寒いのにわざと防寒具を着なかったりして周りに
「凄い・・・!」
と思われたいんです。
ただの自己満です。
軟弱と思われたくないので体調を崩したぐらいじゃ会社を休む理由にななりません。
早めに帰らせてもらうとか、午後から出勤するとかそんな考えはありません。
気合いでいつも通り仕事をし残業までします。
「早く帰りなさい」
と言われてもそれを無視して残業します。
全てはストイックな性格上、甘えだと思ったり
「凄い・・・!」
と思われたいがための自己満によるものです。
わざと自分を苦しめるようなことを繰り返して自分で自分の体を壊してしまっています。
4.「体を壊しても無理やり出勤する」
毎日長時間残業や休日出勤の会社で働いていると当然体を壊します。
特にストイックな人はわざと自分を追い込むようなことをするので普通の人よりダメージが多く蓄積されています。
ストイックな人は自分のプライドや周りの目もあり、たとえ仕事をこなすのが困難な状態でも無理やり会社に出勤します。
最初は会社に行ける状態でなくても無理やり治してでも遅れて会社に出勤します。
それでも治っていません。
結局フラフラで仕事をする羽目です。
そして体調を崩しても会社に出勤してしまった為、もう二度と体調不良で会社を休むことが出来ません。
ってなってしまうからです。
自分で自分の首を絞めてしまい苦しめているだけです。
ブラック企業では長時間残業、休日出勤が当たり前のようにあります。
そして過労で体を壊し、それでも無理やり出勤します。
無理ばかりするので余計体を壊します。
ストイックな性格上それでも無理やり出勤を繰り返すのでもうこの先待っているのは崩壊です。
私はそれの一歩手前まで自分の体を壊してしまいました。
「自分はおかしい・・・」
と気づけました。
気づくのが遅かったら間違いなく過労で命が尽きていたかもしれません。
【仕事でストイックになってしまう人の特徴】
仕事に対してストイックになってしまう人の特徴を紹介します。
私にも当てはまっていたことでもありこれに当てはまる人は、先ほど説明した考えになってしまいブラック企業からなかなか抜け出せないと思います。
1.「体育会系の部活動をしていた人」
体育会系の部活動をして来た人は
・厳しい練習
・厳しいコーチに怒られる
に耐えて来た為、厳しい状況に耐性ができてしまっています。
これが仕事にも影響されありえないほどの長時間残業でも今まで苦しいことに耐えて来た経験から、これに耐え忍んでしまいます。
この苦しい状況から抜け出してしまうと
「逃げた」
「根性がない」
と思ってしまうのでなかなか辞めることが出来ません。
2.「昭和世代に認めてもらいたい"ゆとり"」
昭和世代の人から何かあるたびに
「これだからゆとりは・・・」
「根性がない」
「甘えすぎ」
などを言われているのを気にして
「自分はゆとりだけどそんなことない!」
と昭和世代に
「ゆとり世代だけどしっかりしてる」
「根性があるな」
と認めてもらいたいがために無理して
「これが当たり前でしょ?」
と無理して厳しく考えたり体調が悪くても無理やり会社に来て昭和世代にアピールしがちです。
だから長時間残業でも
「全然大丈夫です!」と言う。
3.「自分に厳しい人」
自分に厳しい人は何事もストイックに考えがちです。
軟弱野郎になりたくなくて、自分の経歴に「逃げ」「負け」などの情けない汚点をつけたくないから自分で自分を追い詰め、苦しい思いをしてやる必要もないのにわざと苦しい思いをして仕事をしがちです。
周りからは明らかにバカだと思われているのに
「自分はお前ら軟弱野郎とは違う」
と勝手に思い込んでいます。
縛りプレイでゲームをしているようなものです。
【会社員はアスリートではありません】
正直たかが会社員にストイックな考えは必要ないです。
会社員はアスリートではないので自分に試練など必要ないですし苦しい状況を乗り越えてもなんの意味もありません。
誰かと勝負をして勝つわけでもないんですから。
長時間残業や休日出勤に耐えてもその成果は報われません。
苦しいことに耐えて強くなりライバルを倒し大会で優勝して賞金がもらえるわけでもありませんし、称号や栄光が手に入るわけでもありません。
会社員が苦しい残業に耐えてえられるものは
・「社畜」という称号
です。
会社員はただ会社を回せればそれでいいので自分を鍛えてもなんの意味もありません。
無駄なことはしないようにしましょう。
会社員はアスリートではないのでストイックに物事を考えるのではなくて
「どうすれば楽に仕事ができるか」
「どうすれば早く帰れるか」
「どうすれば人生を有意義に過ごせるか」
「ブラック企業だったら辞めよう」
「体調が悪かったら休む」
これだけを考えましょう。
ストイックな人ほどブラック企業にとって都合のいい駒です。
今いる会社がブラック企業なのなら変なプライドは持たないで自分の人生を有意義に生きるために辞めてしまいましょう。